9 25

開館

金沢21世紀美術館

MENU

EXHIBITION展覧会

lab.5 ROUTINE RECORDS

2022年10月1日(土)〜2023年3月21日(火・祝)

インフォメーション

期間:
2022年10月1日(土)〜2023年3月21日(火・祝)
10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場:
金沢21世紀美術館 デザインギャラリー
料金:
無料
休場日:
月曜日(ただし10月10日、31日、1月2日、9日は開場)、10月11日(火)、11月1日(火)、12月29日(木)〜1月1日(日)、1月4日(水)、10日(火)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800

概要

本展は、金沢21世紀美術館デザインギャラリーを作品展示の場所としてだけでなく、調査・研究・実験の場として開きつつ、そのプロセスをプレゼンテーションすることを目的に2017年より始動した〈lab.〉(laboratoryの略)シリーズの第5弾です。今回は、近年あらゆる分野を横断して福祉とアートの新しい可能性を試みる、気鋭の福祉実験ユニット「ヘラルボニー」の新プロジェクト「ROUTINE RECORDS(ルーティンレコーズ)」をご紹介します。金沢市内と他県の福祉施設や特別支援学校に通う知的障害のある人が習慣的に繰り返す、日常の行動(ルーティン)から生まれる音を丁寧に紡ぎ、音楽として届ける試みです。会場では、音楽の視聴コーナーや、鑑賞者がルーティンによって生まれた音をリミックスし、新しい音楽を制作できるDJブースなどを設け、聴取した音が音楽となる創造的なプロセスを多角的に体験することができます。本展を体験した鑑賞者が、多様な背景を持つ他者への理解を深め、気づきを促す機会となることを期待します。

関連プログラム

オープニング・トーク
開催日:2022年10月1日(土) 16:30-17:30 ※開場16:20
会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
料金:無料
定員:60名 ※WEB申し込みフォームより予約、先着順
言語:日本語(日本手話通訳あり)
   ※後日アーカイブ配信予定あり(日本語字幕あり、手話通訳なし)
ゲスト
松田崇弥(株式会社ヘラルボニー)
鶴尾千亜紀(金沢大学附属特別支援学校)
菊 義典(特定非営利活動法人地域支援センターポレポレ)
クロージング・パフォーマンス&トーク
開催日:2023年3月21日(火・祝)
会場:シアター21 ほか

プロジェクト・ステイトメント

「ん~」「さんね」「な~い」「し~んかんせ~ん」。4歳上、重度の知的障害を伴う自閉症の兄・翔太は今日も、謎の言葉を延々と唱え続けている。響き自体が心地いいのだろうか、意味や意図はあるのだろうか。ふとすると自宅で聞こえてくる謎で愛おしい環境音は、外出先では奇異の目に晒(さら)される音に変貌を遂げる。これは兄だけに限った言動ではない。知的障害のある人の、自閉症のある人の、不思議な行動特性でもあるのだ。不思議で愛おしく謎に満ちた彼等の繰り返す言葉の数々が、「金沢21世紀美術館」を舞台に音楽へと昇華されていく。あのとき、学校で見た、電車で見た、あの風景や音を想像して欲しい。知的障害のある人のルーティンがつくりだす、新しい音楽「ROUTINE RECORDS」は、実験的音楽を耳で感じながら、あなたの心の記憶を“繰り返し”再生させるプロジェクトである。

株式会社ヘラルボニー       
松田 崇弥 松田 文登

展示構成と特徴について

[参考:会場イメージ図]

知的障害のある人々の日常から生まれる様々な音や環境について、鑑賞者は会場を1周しながら、制作された音楽やその創作プロセスの体験も含め、多角的に知ることができます。また、特設WEBサイトにおいても、ルーティンから生まれた音の紹介などを通じ、プロジェクトの一端を公開します。

特設WEBサイト

〈展示を構成する3つの要素〉

①音の生まれる背景について
「繰り返し行動(=ルーティン)」を持つ知的障害のある人々(※本プロジェクトでは、「ルーティナー」と呼称します)による、日常で生まれた様々なルーティンについて、「音」や「言葉」として聞くことができるコーナーがあります。

②ルーティン音から生まれた音楽や映像の視聴ブース
例えば紙をちぎったり、言葉遊びをしたりというルーティン音から生まれた、プロの音楽家による音楽を視聴できるブースを予定しています。

③体験ブースについて
会場中央に設置されたブースでは、音楽を構成するルーティン音が生まれた背景やその特徴、制作された音楽の視聴体験を通じ、鑑賞者自身が様々なルーティン音を組み合わせ、自由に作曲できる創作体験ができます。

株式会社ヘラルボニーについて

ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げる、福祉実験ユニットです。「ヘラルボニー」は、創設者の自閉症の兄・翔太が7歳の頃自由帳に記した謎の言葉で「一見意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味が込められています。同社は、日本全国の主に知的な障害のある作家・福祉施設と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸に、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。今回はヘラルボニーにとって初めての北陸地方、初めての美術館での展示活動となります。金沢21世紀美術館を拠点とした社会実装を通じて、「障害」に対するイメージ変容と福祉を起点とした新たな文化の創造を目指します。

主催/ほか

主催:
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成:
文化庁 令和4年度文化芸術振興費補助金(Innovate MUSEUM事業)