Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる 関連プログラム

G. Drawing Lines - AからBへ、その向こうへ

2024年9月14日(土) - 2024年9月29日(日)

インフォメーション

期間:

2024年9月14日(土) - 2024年9月29日(日)
10:00〜18:00

会場:

金沢21世紀美術館
情報ラウンジ(柿木畠口)

料金:

無料

休場日:

月曜日(ただし、月曜日と開場時間外にも結界の外からは22:00までご覧になれます)

お問い合わせ:

金沢21世紀美術館 学芸課
Tel 076-220-2801

概要

どこにでも偏在する「線」に着想を得た開催中の展覧会「Lines―意識を流れに合わせる」(〜10月14日まで)は、結果や解決としての「形態」ではなく、発見やプロセス、生成や成長としての「形成」とその過程が「線」であるという考えに基づき、その「線」を観察・探求することによって、人間が作り出す「モノ」「コト」の成り立ちを、可視化しようという試みです。
このたび、アーティストの原嶋亮輔が、三谷産業株式会社が持つ6つのセグメントから、化学分野をリサーチして、素材、加工物、廃棄物と呼ばれるモノと、人々がどのような「関係性」にあるのかをスタディしました。原嶋は、日常で目にする製品化された結果に至るまでの過程を観察すると、「モノ」と「モノ」の間を緩やかに繋いでいく、人の関わりが「線」の流れとして際立って見えたといいます。今回はその関係性を写し取ることで全体構造を可視化し、モデル化したものを展示します。

物質的な世界は安定した結果としての「固体」の状態と考えがちですが、物質の循環は、その性質に従って、世界と調和する相互作用を導き出すことです。そこに技術と知見が組み込まれ、実践する人々が素材や広い環境の間を行き来することによって、より良い未来に向けて境界を超えていきます。その素材に何ができるかを考える軌跡の中から一つの経路を導き出すことは、総合的な探求であり、人間の営みを考える機会となるでしょう。

プロフィール

  • 原嶋亮輔(Harashima Ryosuke)

    1980年生まれ。アーティスト/デザイナーとして、工芸/産業分野を跨ぐ「ものづくりを繋げる」多様なプロジェクトに携わる。2018年より古道具、古民芸を用いた作品制作を開始。2023年奥能登国際芸術祭・参加アーティスト。金沢クラフトビジネス創造機構の工芸ディレクターとして工芸作家のビジネスサポートにも従事。

  • 三谷産業株式会社

    石川県金沢市で創業して96年、ベトナムで創業して30年の複合商社。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントとして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦している。
    https://www.mitani.co.jp/

関連リンク

クレジット

主催:

金沢21世紀美術館 [公益財団法人金沢芸術創造財団]

協力:

三谷産業株式会社