&21+(芸術交流共催事業)

K-zone. “祈りの音(とき)”を聴く ~Listen to the Sound of Prayer~

2025年2月26日(水) - 2025年3月4日(火)

インフォメーション

期間:

2025年2月26日(水) - 2025年3月4日(火)

会場:

金沢21世紀美術館 シアター21

料金:

⚫︎展覧会《追悼の汽笛 2012-2022》:無料(投げ銭)

⚫︎音楽ライブ《祈りの音(とき)を観る》
一般 2800円 
25歳以下 1500円(高校生 無料招待枠有り)
65歳以上 1500円 
小中学生以下 無料

※障がい者手帳をお持ちの方および付添2名までは無料。
※25歳以下、65歳以上の方は入場時、年齢のわかるものをご提示ください。
※オンラインチケットサービスPeatixまたは館内ミュージアムショップでも購入可能(現金のみ)です。
※詳細は下記ページをご覧ください。

託児サービス:

小さなお子さまをお連れの方でも安心して鑑賞ができるよう、託児室(有料)を設置しています。
※ご利用の際は事前予約が必要です。
※開室時間:10:00-18:00(金・土曜日は20:00まで)
 TEL 076-220-2815

お問い合わせ:

祈りの音(とき)を聴く 事務局
inorinotoki2012311@gmail.com

金沢21世紀美術館 交流課
E-mail:event_k@kanazawa21.jp
TEL:076-220-2811
(火~日、祝日10:00~18:00)

概要

3月11日、松島の海に響く“追悼の汽笛”
11年の記録と、能登×東北が繋げる “祈りの音(とき)”を聴く

宮城県松島町では、東日本大震災で亡くなった方々への追悼のために、
毎年3月11日の14時46分、 港に停泊する船から一斉に汽笛を鳴らす取り組みを行っています。
その試みは2012年から始まり、以来、 録音の落合諒磨氏と私は毎年松島に通い、〈追悼の汽笛〉の録音を続けてきました。

そして10年目を目前としたある日、録り溜めた追悼の汽笛を年度順に再生してみると。
松島の自然の音と汽笛が深く重なり合い、人々が自然と交わり合う祈りの音のように感じました。
そして、この音を世界中の人に届けたいという思いから本企画が始まったのです。
当初は2024年3月の初演を予定していましたが、能登半島地震の影響で延期となりました。

私たちは、この企画を能登の復興にも繋げるべく、気持ちを新たに取材を始めました。
そして、東北と能登を巡る旅の中で、白山連峰の奥地で〈水琴窟(水音が反響する装置)〉と出会い、
「水の音で人々と場所を繋ぐ空間のイメージ」を着想しました。
それによって「能登×東北」の復興を考える関連イベント「Think sea」も開催します。

本企画は二部構成となっています。
日中の展覧会(無料)は、松島の追悼の汽笛の再生を中心に、汽笛を可視化した展示をご覧いただけます。
また、能登半島地震で壊れた珠洲焼の水瓶を水琴窟として蘇らせます。
水琴窟の中で、 奥能登 總持寺と松島 瑞巌寺の湧水が合わさることにより、能登×東北の祈りの音が出現します。
夜の音楽ライブ(有料)は、「祈りの音を観る」という題で、3/1(土)と3/2(日)は日中も開催します。
松島で響いた祈りが能登へ届き、新たな結びが生まれることを願い、 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

演出, 出演・岸 建太朗

展覧会《追悼の汽笛 2012-2022》音響での空間再現

  • 展覧会は松島の〈追悼の汽笛の再生〉を中心に、様々な形で汽笛を可視化した展示を無料でご覧いただけます。

    《追悼の汽笛 2012-2022》
    上演時間になりましたら、2012年から2022年までの〈追悼の汽笛〉を年度順に再生し、松島に汽笛が鳴り響いた時間と空間を音響によって再現します。
    音に集中するA面、ガイド付のB面、それぞれユニバーサルにお楽しみ下さい。*追悼の汽笛の再生中は、会場の出入りを制限させていただきます。

    映像出演:落合 諒磨、佐藤 栄那、岸 建太朗

    上演スケジュール



    ※平日と土曜・日曜で上演スケジュールが異なります。
    ※2/26(水)は15:00上演開始となります。
    ※B面(日本語・英語字幕,手話,音声ガイドなどの情報保障あり)


    ●A面
    2/26(水)~28(金)、3/3(月)、3/4(火):11:00、13:00、15:00
    3/1(土)、2(日) :11:00、15:00、16:40

    ●B面
    2/26(水)~28(金)、3/3(月)、3/4(火):12:00、14:00、16:00
    3/1(土)、2(日):10:20、12:00、16:00

    ※上映時間:各回約20分
    ※定員:各回20名程度(当日整理券配布)

    《水琴窟》
    能登半島地震で壊れた珠洲焼の水瓶を水琴窟として蘇らせます。
    水琴窟の中で、松島 国宝瑞巌寺と奥能登 總持寺の湧水が合わさることにより、松島×能登の祈りの音(とき)が出現します。

    《周波数スペクトログラム》

    《テディベア慈母観音》

音楽ライブ《祈りの音(とき)を観る》



  • なぜあなたは、テディベアを抱いているのか。
    なぜあなたはそこにおられるのか


    2013年、宮城県仙台市若林地区荒浜に荒浜慈聖観音様が建立された。
    岸と落合は2012年から荒浜にも通い、毎年、海をみつめていたのだが ──

    ライブ《祈りの音を観る》を構成するのは、「テディベア慈母観音」の創作秘話を描くドキュメンタリー、
    追悼の汽笛を楽器として捉え、作曲した「3.10 汽笛のための弦楽伴奏曲」の再生と、祈りの踊り「Pray record」。
    映像・音楽・踊りによる祈りのシンフォニーで、時間と場所を超え、祈りの音を観る。

    出演:佐藤 栄那 大杉 大輔 岸 建太朗 
    音楽:相川 隆司 
    録音,調音(追悼の汽笛):落合 諒磨 
    舞台美術:野村 岳

  • 上演スケジュール

    平日と土曜・日曜で上演スケジュールが異なります。



    2/26(水)~28(金)、3/3(月)、3/4(火):19:00
    3/1(土)、2(日) :13:30、18:30

    ※上演開始30分前より開場
    ※上演時間:約70分予定、全回アフタートーク有り

    チケット取扱

    ⚫︎金沢21世紀美術館ミュージアムショップ(お支払は現金のみ)
    ⚫︎オンラインチケットサービス Peatix

    peatix

    料金

    一般 2800円 
    25歳以下 1500円(高校生 無料招待枠有り)
    65歳以上 1500円 
    小中学生以下 無料

    ※障がい者手帳をお持ちの方および付添2名までは無料。
    ※25歳以下、65歳以上の方は入場時、年齢のわかるものをご提示ください。

    高校生無料招待

    金沢21世紀美術館が高校生(15歳~18歳のユースを含む)を無料でご招待します。
    無料招待枠は先着順となります。当日は年齢の確認できるものをご持参ください。

    ★有料チケット特典

    ・松島蒲鉾本舗 松島名物「笹かまぼこ」
    ・杉原功商店 宮城県産塩蔵わかめと石川県産味噌のみそ汁
    ・Last item「祈りの庭」- 珠洲焼のカケラと合わせ水を用いた作品
    ※特典はなくなり次第終了とさせていただきます。

関連プログラム1

  • Think Sea~食で繋がる北陸×東北〜

    会場:シアター21前ホワイエ
     
    海の幸を味わいながら、能登復興について考えるプログラム。能登半島地震復興支援の食器 (ニッコー) や、NOTO,NOT ALONEビール (シェア金沢) 、フィッシュレザー(tototo,VIVISTOP Kanazawa)の出展、「海は人間のごみ箱なのか」をテーマに活動する金沢大学河内幾帆准教授・竹内裕教授の研究「旅するごみ箱」の展示等。

    ・2/26~2/28 限定販売
    鮨 津久司 (能登町) 真鱈の子付け丼
    ・3/1、3/2 限定販売
    能登つ猛進 能登牛すじ丼

関連プログラム2

  • “祈りの音(とき)”を聴く 関連作品の上映

    期間:2/26~3/4 17:20~(40分予定)
    会場:金沢21世紀美術館 シアター21
    本公演に関わりのある短編映画を上映します。

    [1] Short film 『Hammock』 30分/パレスチナ・イスラエル・日本

    あらすじ
    パレスチナで消息を絶った戦場カメラマン・ケンタロウ。それから三年後、娘のカナエは小学生になっていた。そんな折、遺品のカメラを手に、母モモコが帰国する。一緒にアメリカに行こうと娘に嘆願するモモコ。しかしカナエは、その申し出を拒否し、心を閉ざしてしまうが──。

    パレスチナ、イスラエル、そして日本。
    2007年にエルサレムとパレスチナに渡航し、そこで得たビジョンを元に編み上げた”アブラハムのお墓と祈り”についての映像叙事詩。劇中に、“祈りの音”が使用されている。

    予告編リンク
    https://www.oaff.jp/2020/ja/program/if04.html
    https://youtu.be/_P2HYzg716I?si=Nqzb-bN0pcbmLV4D

  • [2] Short film『A mother in tears takes a child on her lap』10分/宮城県 松島・日本

    「坂本龍一 | async 短編映画コンペティション 2017」
    Ryuichi Sakamoto | async International short film competition 2017
    Audience choice Top 10

    松島で全編撮影された本作は、坂本龍一氏の楽曲「Life,Life」(アルバム「async」より)と“追悼の汽笛”の融合を目指して製作されました。

プロフィール

  • 演出, 出演・岸 建太朗 Kentaro Kishi

    1973年、東京都生まれ。劇作家 / 演出家の宮沢章夫氏に師事、演出助手に従事する傍ら映画を撮り始める。2010年、脚本/撮影/監督を務めた 「未来の記録」がトリノ国際映画祭などにノミネート。短編「Hammock」が大阪アジアン映画祭で芳泉短編賞を受賞。主演を務めた「種をまく人」が、LA Asian Pacific映画祭で主演男優賞を獲得。近年では映画やドラマ、CM、ドキュメンタリーなどの撮影、脚本も手がけている。主な作品は、映画「Winny(撮影/脚本)」、 映画「海辺の彼女たち(撮影監督)」、「透明なわたしたち(ABEMA TV/撮影)」、PV「Sign(幾田りら/撮影)」など。
    https://k-zone.tokyo/

  • 録音, 調音(追悼の汽笛)・落合 諒磨 Ryoma Ochiai

    茨城県出身。日本大学芸術学部映画学科録音コース卒業。現在はフリーランスとして、webCMや広告媒体を中心に撮影時の現場録音、整音~MAで活動中。近年では『奄美大島世界遺産センター』内の特設展示に携わり、島内の森の環境音や動物たちの鳴き声を1年間に渡って収録するなど、フィールドレコーディングの分野にも参加。
    https://ryomaochiai.com

  • 出演・佐藤栄那 Ena Sato

    2007年、金沢生まれ。4歳でダンスを習い始める。
    2018年11月、伊藤郁女氏のWSに参加。同氏にその才能を見出され、辻本知彦氏が手掛ける舞台作品「星の王子さま」に出演の機会を掴み、初舞台を踏む。中学進学後は、ダンスだけではなく、舞台俳優としてのキャリアを積んでゆく。2024年は森尾舞プロデュース、瀬戸山美咲演出作品「みえない雲」に出演。

  • サウンドデザイナー, ライブ演奏・大杉 大輔 Daisuke Osugi

    1979年北海道生まれ。音響効果制作会社にてTVアニメ・ドラマ・映画などの音響効果制作に従事する傍ら、音像実験ユニット「衝動物」を旗揚げし、映画音楽(『未来の記録』など)および演劇やドラマなどの楽曲提供も積極的に行う。ドイツでのライブツアー活動の後、社会福祉士としてプログラミング教育や福祉分野などで新たな社会資源のデザインに身を捧げている。

  • 絵画(慈母観音)・紺野 栞 Shiori Konno

    1995年生まれ。北海道恵庭市出身。
    札幌大谷大学芸術学部美術学科日本画コース卒業。2022年初の個展を開催。
    うつ病を経験し、就労継続支援B型事業所NOVASで実績を積みながら、ロゴデザインや映画ポスター・パンフレットの制作に参加。

  • 音楽・相川 隆司 Takashi Aikawa

    1979年福岡県生まれ。大阪芸術大学音楽科卒。在学中は檜垣智也氏に師事。近年では、作曲の幅を拡げるため東京フィルハーモニー元コンサートマスターの大澤昌孝氏のもとで楽器学と演奏法を学び、CM音楽作曲などで自己研鑽に励む。岸氏とは、2005年以降多くの作品に参加。「雨降らしの宿から」「未来の記録」乃木坂シネマズ「Perfect | 」SBI ペット保険(CM)等。

  • 舞台美術・野村 岳 Takashi Nomura

    日本大学芸術学部映画学科卒。在学中に岸建太郎監督作品に参加、卒業後は演劇やインスタレーション制作、ウェブデザインにも携わる。2021年、北海道へ移住。就労継続支援B型事業所NOVASにクリエイティブ部門の職員として携わる。障碍者の独自の視点と創造力を引き出し、アートが豊かな多様性を反映するよう努めている。

  • アートアドバイザー・野副 安友子 Ayuko Nozoe

    佐賀県嬉野市出身。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーDSPコース/多摩美術大学芸術学科卒業。総合芸術としての映画表現を求めメディアアート/芸術人類学/キュレーションを学ぶ。映像制作業に従事し「PLAY!(’24)」「ワンダーハッチ('23)」「明け方の若者たち(’21)」等参加。近年は占星学を学び、自然と霊性にフォーカスしたアート活動を再開。芸術祭での作品展示など活動の場を広げている。

  • クラフトデザイン・ふじいたいき Taiki Fujii

    Business Creationを生業として活動。総合商社で新規事業の立ち上げを経験し独立。
    現在は「食」と「モノ」をテーマに複数事業を展開。事業の1つである「Last item」ではCraftとDesignの力で、世の中の使われなくなったモノに新たな命を吹き込む活動を行っている。


  • 舞台照明・宮向 隆 Takashi Miyamukai

    制作(金沢担当)・佐藤 実紀 Miki Sato
    絵画(母の肖像)・斎藤 趣生 Shuo Saito
    塗箔師(銀継ぎ)・羽賀 良介 Ryousuke Haga
    蒔絵師(銀継ぎ)・羽賀 富美子 Fumiko Haga
    陶芸家(珠洲焼 / 水琴窟)・篠原 敬 Takashi Shinohara
    陶芸家(大堀相馬焼 / 水器)・近藤 賢 Takashi Kondo

  • 宣伝美術・就労継続支援B型事業所NOVAS

    北海道恵庭市を拠点とし自立経済圏の構築を目指す就労福祉事業所。地元企業、牧場、公共ラジオ局と連携し、web・3D・ラジオ・動画を含むデジタルコンテンツ制作を、精神や知的・身体に障害を持つ利用者自らが制作している。㈱Honda FREED WEBCM、WoWoW テレビドラマ『ああ、ラブホテル』、『Winny( 松本優作 監督 )』『愛のゆくえ ( 宮嶋風花監督 )』他商業映画・TV ドラマ・CM への制作協力多数。

主催

  • 合同会社K-Zone.

    2020年、監督/撮影/脚本家/俳優の顔を持つ岸建太朗が設立。 映画、CMなどの映像制作や配給、バリアフリー上映、国外9カ国との共同制作の実績を持つ。主な映像作品に、2020年「Hammock」(大阪アジアン映画祭 芳泉短編賞)、2021年「海辺の彼女たち」(新藤兼人賞・大島渚W受賞) 、2023年

アンド21+

  • 「アンド21プラス」は、地域文化の活性化を支援すべく、金沢21世紀美術館が芸術性と創造性に富み地域交流と次世代育成につながる事業を公募・採択し、共催事業として広報・制作面で主催者をサポートする事業です。アンド21+ 芸術交流共催事業

Images

クレジット

主催:

合同会社K-zone.

共催:

金沢21世紀美術館[公益財団法人 金沢芸術創造財団]

特別協賛:

株式会社サイトロンジャパン / 株式会社ジャパンヘルスサミット / 株式会社はやて / 株式会社LifeBag / OZ.inc

協賛:

金沢大学COI-NEXTプログラム / 株式会社アベイチ / 大堀相馬焼 陶吉郎窯 / 小松マテーレ株式会社 / 杉原功商店 / 住商モンブラン株式会社 / 玉山金山 (一社)竹駒牧野 / 中外製網(株) / 布銀 / VIDEO SALON / フランスベッド株式会社 / PLUS-1 CAFE GARDEN / 松島蒲鉾本舗 / 宮城県松島離宮 / 株式会社ヤギセイ

機材協力:

富士フイルムイメージングシステムズ株式会社 / 株式会社インタニヤ / ウエスタンデジタル合同会社 / ウエスタンデジタルマーケティング合同会社 / 株式会社ケンコー・トキナー / ティアック株式会社 / ゼンハイザージャパン株式会社 / LAOWA

特別協力:

金沢市聴力障害者福祉協会 / 小松館 好風亭 / Share 金沢 / 鮨 津久司 / 曹洞宗大本山總持寺祖院 / tototo / 株式会社シンクシー/ ニッコー株式会社 / 株式会社能登つ猛進 / VIVISTOP Kanazawa / 松島 国宝瑞巌寺 / 丸文松島汽船株式会社

後援:

宮城県松島町 / 北國新聞社