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開館

ご挨拶

開館15周年、金沢21世紀美術館は世界の「現在」を伝え、全ての人に開かれた場所を目指します
金沢21世紀美術館は、今年開館15周年を迎えます。当館は、現代美術の新しい動向を絶えず注視し、国際的な視野に立って、収集と展示を行い、市民や来場者とともに歩む交流の場として、様々な取り組みを重ねてきました。
本年は、春から夏にかけて、ブラジルに移民した日本人の両親のもとにサンパウロで生まれた画家大岩オスカールによる、光あふれる大胆な空間構成で現代社会を生き生きと描いた絵画を、またデザイナーの枠に収まらない幅広い活躍をした粟津潔の斬新なデザイン概念の広がりを、どちらも個展でご紹介します。
秋以降は、開館15周年を記念して、コレクションをもとに全展示室を駆使した「現在地:未来の地図を描くために」展を開催します。当館には、従来の分野に収まらない空間表現(インスタレーション)が数多く、いずれも現代の多様な価値観を反映するものばかりです。そうした15年の蓄積を、新たな切り口で再構成します。
年度末には、注目を集める岡田利規が美術家の金氏徹平とコラボレーションし、演劇を展示室で行う挑戦的な仕掛けも予定しています。
参画交流型の美術館として、市民の皆さんが主役となってパフォーマンスやワークショップなどを展開する「New『まるびぃ Art-Complex』」や誰にとっても来館しやすく、楽しみを見つけることのできる美術館を目指す「みんなの美術館 みんなと美術館」など、地域の人たちと交流する場を共有する多彩な事業を計画し、多様な来館者や価値観を包摂する「まちの広場」としての役割を任っていきます。ご来場をお待ちしております。

金沢21世紀美術館 館長 島敦彦