主催展覧会
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ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと
2022年5月3日(火・祝) - 2022年9月4日(日)
韓国を代表するアーティストデュオ ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホは、ユニットを結成した当初の2009年より「現代世界における芸術の社会的機能と役割は何か」と問い直すプロジェクト「News from Nowhere」(ウィリアム・モリスの小説からインスピレーションを得て名付けられた)を展開し、さらに様々な領域の専門家との対話と意見交換を介した協同のための実践的なプラットフォームを提唱してきました。こうした考え方をもとに、彼女たちは現代社会における諸課題を抽出し、作品を介してそこに生きる我々へとメッセージを投げかけます。 疫病や戦争といった古来より人類を苦しめてきた災いが、今なお、強大な脅威として存在しつづけていることを認識せざるを得ない現在。この不穏な時代に彼女たちが、こうした脅威、歪みや矛盾、そして抑圧を孕む世界を、今を生きるアーティストとしてどのようにとらえ、いかなる変革をめざしているのか、作品を通して感じ取っていただけることでしょう。当館の建築空間を活かして展示されるそれぞれの作品は、独立したものでありながら何処かで連環しており、会場全体が彼女たちの多層的な作品世界になっています。彼女たちの日本国内では初となる大規模な個展をぜひお楽しみください。
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金沢21世紀美術館と国立工芸館の所蔵作品によるコラボレーション展
「ひとがた」をめぐる造形
2022年7月23日(土) - 2022年9月11日(日)
あなたの目の前に高さ40センチほどの、人の形をした作品があります。あなたは「人形」だと思いますか。それとも「彫刻」だと思いますか。また、その作品がヤキモノだったとしたら「陶芸」でしょうか。さらにそれが等身大だったらどうでしょう。このように、人の形をした造形の中には、大きさや素材・技法などを手掛かりにしてそれが何であるかを考えることが少なくありません。しかし、それが作品を鑑賞することに重要かどうかは判断が難しいことがあります。 現代の若者像を着想の原点に、陶による表現で作品を構築する北川宏人(1967年生まれ)や、伝統的な博多人形の技法を用いつつ、ロマンあふれる作品を生み出す中村信喬(1957年生まれ)らの人の形をした造形「ひとがた」を通して、あらためて「工芸」や「美術」を考える機会とします。 ゲスト・キュレーター 唐澤昌宏(国立工芸館館長)
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コレクション展1 うつわ
2022年5月21日(土) - 2022年10月16日(日)
本展は、2021年度収蔵作品を含む当館コレクション作品を中心に、現代美術における「うつわ」を様々な視点からご紹介する展覧会です。 「うつわ」という言葉は、特定の働きをする入れ物から道具、人の度量の大きさまで、幅広い意味に用いられるように、容器としての機能を持つものはもちろん、そうした実用性からは抜け出た概念を持つものがあります。 「うつわ」の歴史をひも解いてみると、日本の縄文土器は、集落を中心とした集団生活において、採集した木の実や動植物を保存したり、食物を煮炊きしたりするための器具として重宝されました。その一方で、まるで太古の生命リズムをかたどったような躍動感あふれる装飾や文様を施したものが多く遺されており、実用性ばかりでなく、高い装飾性も評価されています。日々の生活を営むための道具として、また祭しや儀礼に欠かせない祭式具として、古来より人々の生活や信仰を助けた「うつわ」には、人間界と自然界とをつなぐ重要な役割があったことが想像できます。 また、肉体のことを、魂が宿る「うつわ」と言うことがあります。生死のサイクルにおいて魂は永続的であり、容器としての身体にその都度転入を繰り返す、という考え方です。身体を「うつわ」として考えてみると、その容器に宿った魂が、五感を可能にする身体を通じて自然界や聖なるものと結びつき、古い記憶を呼び覚ますような感覚をもたらすこともあるかもしれません。 このように「うつわ」という言葉に様々な意味が宿っていることを心に浮かべながら、生活に最も身近なものである「うつわ」を多様な角度から見つめることで、「うつわ」に込められた意味や価値について考えるきっかけとなることを目指しています。
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特別展示:マシュー・バーニー
2022年5月21日(土) - 2022年9月11日(日)
マシュー・バーニーは、彫刻と映像の密接な関係を通して、身体感覚とバーチャルな情報感覚の融合を試みる、21世紀を代表する世界的なアーティストの一人です。1980年代より彫刻、映像、パフォーマンス、またそれらを融合させた作品を多く手がけ、現代美術の分野において注目を集めてきました。 本展は、バーニーが1980年代後半より制作を始めた、主にドローイング、映像、彫刻から構成される『拘束のドローイング』シリーズの9番目の作品《拘束のドローイング9》を中心に、同作品映像やモチーフ、登場人物などを紹介する関連作品を展示します。 《拘束のドローイング9》は、2005年に金沢21世紀美術館で開催されたバーニーの国内初の大規模個展において、シリーズ新制作として世界初公開されました。捕鯨や茶道といった日本文化をテーマに、映画、彫刻インスタレーション、写真など多彩なメディアで展開される本作品は、日本を中心に撮影され、日本文化に対する新鮮なヴィジュアルの解釈がなされています。アイスランド出身の音楽家ビョークが映画音楽と展示インスタレーションの音楽を担当し、映画においても共演するなど、話題を呼びました。 そのタイトルから連想されるように、『拘束のドローイング』には、ドローイングを行う際に身体に拘束、制限を与え、そこから生まれる未知の形に挑戦するという意味があります。公開から17年を経た現在においても、人間の身体とそれを取り巻く世界、あるいは身体内での活動、エネルギーの問題を主題とする作品に込められたメッセージは私たちの心に強く響きます。本展を通じ、普遍的なテーマである人間の身体と環境、その関係性における作家独自の視点とその作品世界をお楽しみください。
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特別展示:オラファー・エリアソン
2022年7月23日(土) - 2022年9月11日(日)
オラファー・エリアソンは1990年代初めから、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、建築など、多岐にわたる表現活動を展開してきました。とりわけアートを介したサステイナブルな世界の実現に向けた試みにおいて国際的に高い評価を得ています。 本展覧会は、エリアソンのエコロジーと、再生可能エネルギーへの関心から生み出された作品《太陽の中心への探査》を収蔵後初めてお披露目するものです。本作品は、ガラスで覆われた多面体と太陽光発電ユニット(ソーラーパネル及び蓄電池等電源供給システム)により構成されています。作品の中心部に光源が取り付けられており、そこから突き出したアームの先のライトがゆっくり回転することによって、部屋の中央に固定してつられたガラスの多面体があたかも回転しているかのように、光が動いて部屋を照らし出します。スタジオ・オラファー・エリアソンの開発した偏光フィルターが装着されたガラスの多面体からの光は部屋全体に銀河のように輝くリフレクションを投射し、見る者を作品世界へと没入させ、魅了します。それは我々の生存に欠かせない太陽とその周囲を公転する惑星との関係を想起させるとともに、この世界を成り立たせている構造や法則への志向も見てとれます。光庭に設置したソーラーパネルから得た電気エネルギーを得て動く本作品は、地球環境の不可逆的な変化に見舞われている私たちに、伝統的な進歩史観への再考を促し、持続可能な社会に向かう新しい視点を呼び覚まします。本展覧会を通じ、現在のエコロジー下における芸術の可能性と、複合多面体と光の反射が生み出すマジカルで新しい知覚体験をお楽しみください。
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時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの
2022年10月1日(土) - 2023年3月5日(日)
本展は、1950年代から60年代に活躍したフランスのアーティスト、イヴ・クラインを中心に、イタリアの空間主義運動や日本の具体などの同時代の作家、さらに現代の作家を加えて、彼らの芸術に共通する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせます。荒廃した戦後の「タブラ・ラサ(空虚)」ともいえる状況から、イヴ・クラインは新しい人間性を探求する作家として、彗星のごとく登場しました。彼は、作品の素材や支持体のみに依存しない、芸術の「脱物質化」を徹底的に推し進め、同時代のアーティストのみならず後世の作家たちにも多大な影響を与えています。現代の私たちは、気候変動やウイルス、インターネットによる情報環境が生み出す混乱など、無数の「見えないもの」に影響を受け、その実体が見えない不確かさの中で、多くの厄災や分断と向き合っています。本展が紹介するイヴ・クラインを中心とした革新的な芸術家たちの「非物質性」を志向する創造的探求は、今の私たちが向き合う不確かな現在を乗り越える想像力を与えてくれるでしょう。
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ジェフ・クーンズ × ベルナルド
2022年4月9日(土) - 2022年9月11日(日)
ジェフ・クーンズ(1955年、ペンシルバニア州ヨーク生まれ、ニューヨーク在住)は、ポップカルチャーのアイコンをはじめ、人々の目を引き付ける日常的な表象を用いた作品により世界のアートシーンをリードしてきました。本展では、フランスのリモージュを代表する磁器ブランドのベルナルドとの協働によって精巧に作られたクーンズの代表作「セレブレーション」シリーズをご紹介します。 オリジナルの「セレブレーション」シリーズは、1990年代半ばに制作されたクーンズにとって重要な作品です。パーティを彩る動物型のバルーンという安価で軽やかなモチーフが、鏡面仕上げのステンレススチールによる巨大な彫刻となって現れるとき、低俗さと高級さ、純粋さと魅惑、はかなさと永遠という対極的なコンセプトが作品の中で重なり合います。それは、1年の中の特別な1日を祝うだけでなく、生のサイクルを祝う作品でもあります。 80年代より陶器を素材とした作品を手がけてきたクーンズは、今から10年前、「セレブレーション」シリーズを磁器によって再現するというプロジェクトをベルナルドに依頼しました。磁器の街として名高いフランスのリモージュで1863年に創業されたベルナルドは、精巧な職人技による卓越した品質を守り続ける家族経営のブランドです。しかし同時に、創造性と技術革新の最先端をゆく姿勢により、これまで国際的に著名な現代アーティストたちとのコラボレーションも行ってきました。透明感のあるカラフルな色、全体の微妙なバランス、そしてとりわけ作家が強く求めた、光を反射する滑らかな表面……複雑かつ入念にデザインされたクーンズの作品を忠実に再現するにあたり、ベルナルドのモデラー、装飾家、釉薬職人たちは、新たな専門技術の開発に取り組みました。 クーンズとベルナルド、新たなことに挑戦し、完璧を追求し続ける両者の姿勢と、職人たちの技術が結実した作品を、ぜひご高覧ください。
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アペルト16 AKI INOMATA Acting Shells
2022年4月9日(土) - 2022年9月11日(日)
AKI INOMATA(1983-)は、人間と生き物との関係に着目し、動物と共に制作した作品を多く発表しています。本展「Acting Shells」は、INOMATAによる進行中のプロジェクト「貨幣の記憶」を中心に構成されています。2015年より開始されたこのプロジェクトは、真珠貝の中に現代世界の各国の通貨のシンボルとなる肖像を融合させることで、「貨幣の化石」を作り出す試みです。人類は、古代から貝殻を重要な貨幣の一つとして用いてきました。仮想通貨や電子マネーが席けんし、物理的な貨幣と置き換わろうとしている今日、本プロジェクトは、あえて貨幣の歴史を遡ることで、過去と現在を横断し、私たちを取りまく経済・社会システムを新たに見つめ直す機会を鑑賞者に与えます。 一方、貝殻(shell)は本来、貝の身を守るシェルターや「やど」の役割を果たしています。本展は、ヤドカリやアサリなど、私たちと異なる生物種にとっての「シェル」の意義を多角的に捉え、人間社会や生命の進化史と、彼らの能動的な振る舞い(act)との結びつきを考えます。INOMATAの作品は、他の生物種や私たちにとっての多様な「シェル」の意味合いを提示し、様々な時空間への想像力に働きかけるでしょう。
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lab.5 ヘラルボニー
2022年10月1日(土)〜2023年3月21日(火・祝)
福祉実験ユニット「ヘラルボニー 」は人それぞれの特色を「異彩」として尊重し、様々な形で社会へ送り届けながら、新しい価値の提案を行っています。今回はデザインギャラリーを拠点に、身体や心に特性のある人たちとともに安心して楽しく過ごせる美術館のアクセシビリティ(参加しやすさ)とユーザビリティ(使いやすさ)について、感じ考える場を創造します。半年間の活動を通じて、そこに集う人や出来事が地域と接続することを目指します。
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アペルト17 SCAN THE WORLD [NEW GAME]
2022年10月1日(土) - 2023年3月19日(日)
SCAN THE WORLD(STW)は、石毛健太(1994年、東京都生まれ)とBIEN(1993年、東京都生まれ)の2名のアーティストが中心となって行っている、ハンディスキャナーによって街をスキャニングするプロジェクトです。STWは路上表現の現在形のうちの一つであり、同時に新しい遊びの実践でもあります。本展では、SCAN THE WORLDが金沢にて滞在制作を行い、新たな路上の遊びを提示します。
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一般主催展覧会
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一般主催展覧会
NAKED meets 千利休
2022年8月6日(土) - 2022年9月3日(土)
ネイキッドと千利休がもてなす、現代版「茶の湯」の世界。
現代でも「お茶をすること」は、老若男女が楽しみ、廃れることのない文化です。
金沢の文化にも深く影響を及ぼす、千利休が世に広めた「茶の湯」を、時代に新たな体験を生み出してきたネイキッドが再解釈。
リアル×ヴァーチャルで体感する、現代版「茶の湯」の世界で、あなたをもてなします。
【企画・演出・制作】NAKED,INC.
- 期間
- 2022年8月6日(土) - 2022年9月3日(土)10:00〜18:00(金・土は20:00まで、最終日は18:00まで)
- 会場
- 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB(地下1階)
- 料金
- ・会場販売
1,600円(高校生以上)
900円(小中学生)
障がい者割引 800円(高校生以上)
400円(小中学生)
・オンライン販売
1,500円(高校生以上)
800円(小中学生)
※未就学児無料、障がい者割引は会場販売のみ。
※土日祝及び8/15(月)は日時指定券のみ。
- 主催:
- NAKED meets 千利休事務局(北陸朝日放送、サンライズプロモーション北陸)
- 共催:
- 北國新聞社、金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
- 後援:
- 石川県、金沢市、石川県茶道協会
- お問い合わせ
- NAKED meets 千利休事務局(北陸朝日放送内)
TEL 076-269-8826(平日のみ、午前10時~午後6時)
URL https://meets.naked.works/kanazawa21/
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一般主催展覧会
藤井フミヤ展 デジタルとアナログで創造する多様な想像新世界
2022年7月29日(金) - 2022年8月28日(日)
ミュージシャンとして長年にわたり活躍している藤井フミヤ。
1993年にCGアート作品による初の個展を開催し、国内外で作品を発表しました。16年もの長い沈黙を破り、東京で開催した2019年の展覧会は大盛況を収め、再び画家としての脚光を浴びます。
本展では新作を含め独自の表現で描かれた女性像を中心に、油彩・水彩・切り絵・貼り絵・ボールペン画、また、シールや針金を使った作品など約100点を公開します。藤井フミヤの創り出す多様な世界をぜひご堪能ください。
- 期間
- 2022年7月29日(金) - 2022年8月28日(日)10:00〜18:00
- 会場
- 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA(1階)
- 料金
- 一般 1,300円(前売:1,100円、団体:1,000円)
中高生 900円(前売: 700円、団体: 600円)
小学生 700円(前売: 500円、団体: 400円)
※団体は20人以上
- 主催:
- 北國新聞社
- 共催:
- 一般財団法人石川県芸術文化協会、金沢21世紀美術館〔公益財団法人金沢芸術創造財団〕
- 後援:
- 石川県、金沢市、北陸放送、テレビ金沢、金沢ケーブル、エフエム石川、ラジオかなざわ・こまつ・ななお
- お問い合わせ
- 北國新聞社事業局
TEL 076-260-3581(平日のみ、午前10時~午後6時)
URL http://hk-event.jp/